レザーの手縫いの糸の留め方を写真付きで2種類紹介

レザークラフト基礎

縫い始めたら必ず終わりが来る。

レザーの手縫いは布の手縫いとは全く異なる方法で糸留めを行います。

どこで留めたか分からない、そんな作品作りをしたいものですよね。

 

この記事では糸の留め方を写真付きで2種類詳しく解説していきます。

用途によって使い分けると良いですよ。

 

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レザー手縫いの留め方その1

留め方に名前があるのかどうかは分からないので、その1としておきます。

この留め方の場合終わりから3目手前まで普通に縫い進めます。

今回の場合は1周する作品なので起点を含め3目としています。

 

ここからは現在銀面に出ている方の糸だけで縫い進めます。

まず次の穴へ糸を通します。

 

あと2目糸を通すと裏から見るとこのような形になります。

 

まだ縫い進めて最後の一目になるまで縫います。

縫いますが糸を引っ張りきってはいけません。詳細は次の写真です。

 

この時銀面はこのような状態です。

 

床面から糸を通し、銀面に出ている糸の下を通します。

 

どちらの糸も全て引っ張る一歩手前で止めます。

 

輪になっている部分に接着剤を塗ります。

 

糸を引っ張るとこんな風になります。

 

最後に今しがた通した穴から斜めに針を通します。

硬いので針を通す前に丸ギリで穴をあけておくと良いです。

この時に指を刺さないように気をつけましょう。

 

床面から確認するとわかりやすいです。

 

そしてこの時も糸を全て引っ張りきらずに少しだけ残し、接着剤を縫った後に全部引っ張ります。

 

引っ張ったらこの写真のようになります。

 

はさみや糸切りばさみを使用して糸をなるべく短く切ります。

 

接着剤を少し付け、形を整えながら押さえつけます。

 

これで完成です。

ちなみに1週する作品の場合、起点の一目は縫い終わりの時にもう一度縫うようにした方が、ステッチや留め跡は綺麗になりやすかったです。

今回は縫い重ねていないため、床面から見たら少し起点と終点で間が空いているようになっていて美しくないですね。(今回は説明のためこちらを採用しました。)

 

画面中央上部が糸留めした場所です。

少し接着剤のカスが残っていますが、縫い後は床面ほどは気にならないのではないでしょうか。

 

これで一つ目の留め方は終わりです。

 

レザー手縫いの留め方その2

こちらの縫い方は1目返し縫いする方法。

その1よりも縫い終わりの強度は出やすいかもですね。

 

まずは最後の一目まで縫ってしまいます。

 

銀面側の糸を縫い終わりから一目戻します。

 

 

通した糸を床面側の糸の下にくぐらせます。

 

くぐらせた後に、今しがた通した穴から再度銀面側に戻します。

 

銀面側の糸を引っ張り、全て引っ張る直前で止め接着剤を塗ります。

その後結び目が革の中に来るように調整しながら糸を引っ張ります。

 

その1の縫い方同様に今縫った穴から1つ奥の穴に向かって斜めに針を通します。

もちろんここでも接着剤を使います。

 

後は床面で糸を切って接着剤を付けて整えたらお終いです。

 

画面中央上部が留めた場所ですが、糸が二重になっているので少し他の箇所より太いですが、あまり気にならないのではないでしょうか。

 

床面からだと少し目立ちますね。

 

まとめ

2つの糸の留め方を紹介してきました。

私は基本その1の留め方を使っていますが、接着剤も効いているため今まで糸がほどけたことはありません。

個人的には床面もしっかり綺麗に見せたい時はその1を使用して、裏側はあまり気にしなくていいから縫い終わりに強度を持たせたい時はその2を使っています。

今回は一周する作品でしたが、カード入れなどマチがある作品のマチ上部などはその2の縫い方の方が安心かもですね。(伝わるかな?)

 

まぁどちらの方法でやっても、そうそうほどけることは無いのでとりあえず好きな方でやってみるといいと思います。

それでは!

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