今回はレザーアイテムの中では大物になるレザーバッグ。
ミシンが無いと総手縫いでかなりの長さを縫うことになるので普段は作らないのですが、知人から
床面が見えるくらい「ザ・レザーな鞄」が良いというリクエストがあったので作ってみました。
今回作るレザートートバッグは、レザークラフトドットジェーピーで購入した30センチ巾の革を使用して作ったので、30センチ幅のレザーでどんなバッグが作れるのかの参考にしてもらえたらと思います。
また硬い革を裏返す時、どうやったらシワにならないのかも考えてみました!
レザートートバッグの型紙&作り方
マチ下パーツはA4印刷で収まらないので、それに関してはつなぎ合わせて使用してください。
ちなみに今回の主な材料は
30センチ巾サドルレザー29デシ、2mm厚(本体用)
サドルレザーマットレース14mm巾 原厚3.0~3.5mm(持ち手用)
この二つです。
では早速作っていきますよ。
さすがにレザークラフト初めていきなりカバンを作り出す人は少ないと思うので、作り方の説明は中級者向けに簡易的に進めていきたいと思います。
まずはパーツを切り出します。
これまでに行ったこととして、染色、オイル入れ、日光下でエイジング、色止め、床面処理をしました。
色ムラを出したくなかったので、革丸ごとタンポ染めをしました。
縫いしろを漉いていきます。5㎜幅で斜め漉きを入れました。
マチパーツを接着します。
アクセントにするためにクロスステッチで縫いました。
マチパーツと本体胴パーツを縫い合わせます。
とりあえず貼り付けて菱目打ちで穴を開けて縫いました。
※最注意ポイント
縫うのはマチの底パーツど真ん中から縫いはじめ、クロスステッチで繋いだマチパーツの4目上側までとします。(私は一辺だけ上まで縫いましたが、これは後悔しました。理由は後程。)
1つ上の写真と代り映えしないですが、4辺をクロスステッチから4目上まで縫いました。
この状態まで来たらひっくり返します。
やはりシワが出来てしまいました。。。
これは一辺を上まで縫い上げてしまったため、裏返すときに無理な力が入ったのでしょう。
4辺ともクロスステッチの当たりまでで留めていたら、裏返すときもしわにならなかったかもしれませんね。
タンニン鞣しの厚めの革でカバンを作る場合、縫い目が内側に来るデザインは裏返す時にこのようにシワになるのでそもそも向いていません。
が、今回のデザインが縫い目をある程度隠しつつも、シワにならないギリギリのラインだと思います。
あとは途中になっていた糸を最後まで縫い上げていきます。
針を表側に出して、普通に表面から縫っていきます。
とりあえず縫い終わるとこんな感じ。
型紙の位置に取っ手も取り付けました。
ここにロゴマークを付けて完成です。
29デシでこのバッグを作った場合、これを作っても十分余りの革が出ます。
まとめ
試作無しで思いつきのデザインで作ったので途中結構大変でした。
特に革が分厚いので、針を抜くのが硬い時はペンチで引きながら縫い進めました。
デザインに関してももっとベーシックなデザインでもできますが、厚めのタンニンなめし革でレザーバッグを作る場合、外縫いかもしくは今回のように底から上に向かって途中まで縫って、そこでひっくり返して途中から外縫いというパターンで作るのが良いと思います。
全部縫い上げてから裏返すと、シワシワで革が台無しになりますし。
ちなみにオーダーした方から、先日買い物中にレジ打ちの方にいきなりバッグを褒められたとコメントを頂きました。
作ったものが気に入ってもらえて評価してもらえると嬉しいものですね。
型紙もあるのでぜひ作ってみてください。
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