作品を作るうえで厚みを抑えるということは1つのテーマ。
厚みを抑えることで作品そのものの柔軟性、曲げやすさ、使いやすさに大きな影響を与えるからです。
革漉きには4種類あり、ベタ漉きを除き自分で実践できる。
ベタ漉きは販売店などで革全体の厚さを調整する漉き方で、これは専用の機械が必要になるため個人では出来ない。
ここでは残る3つの革漉きの方法を紹介していきたいと思います。
作品の完成度を高める作業ですが、失敗するとせっかく切り出した革に穴をあけて台無しになってしまうので、革漉きは慎重に、確実に行いましょう。
段漉きの方法
段漉きはヘリ返し(革を折り返してコバが見えないようにする方法)で使います。
使用するのはガラス板と革包丁。
ガラス板を使用することで、漉くときに革包丁が引っかかることなくスムーズに作業することが出来ます。
まずは漉く部分に定規を当て、丸ギリで線を引いておきます。
けがいた線の上に革包丁を押し当てます。
POINT:革包丁は斜めになっている面が下に来るように!
刃が入ったら革包丁の角度を下げ、左右に動かしながら少しずつ切っていきます。
上手に漉けたらこんなゴミがでます。
この段階では線の直下は端よりも分厚くなっているため、革包丁を革と並行に押し当て分厚いところを調整していきます。
革包丁を斜めにしてバリを取っていきます。
完成です。
ちなみにスーパースカイバーを使うと雑にはなりますが、めちゃくちゃ早くできます。
とりあえずスーパースカイバーだとサッと漉いてこんな感じ。
綺麗にするなら、ここから革包丁で調整します。
中漉きの方法
コインケースでも財布でも、折り曲げる部分が出てくると思いますが、折り曲げ部分を漉いておくことで分厚さを抑えられ曲がりやすく仕上げられます。
まずは折り曲げる場所に線を引き、その左右にも線を引きます。
革包丁なら左右から真ん中に攻めていくんですが、これに関してもスーパースカイバーがかなり楽なのでこちらを紹介。
円柱状の棒に革を乗せスーパースカイバーで漉いていきます。
完成。
斜め漉き
coming soon…
漉きを行う場合ガラス板は必須なので、確実に購入しておきましょう。
あとスーパースカイバーは本当に楽なので、レザークラフトを長く楽しむ予定なら買っておいて後悔のない商品です。是非検討してみてください。
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